スライド家具の301号室




この計画は、都市に膨大にある中古マンションストック対し、入居前にリフォームを施し、付加価値をつけ分譲するという、不動産屋への企画提案から始まった。 いま中古マンション市場は、かつての仮住まい的感覚から永住志向へと移行しつつある。しかし、継続仕様を考える時、住み手の家族構成や生活スタイルの変化に合わせた対応が求められる。

そこで家具のように、それぞれがスライドする家具を住戸内に並置し、各室の移動間仕切とする。 その仕掛けによって、単なる機能面での対応にとどまらず、非日常的な、新鮮な住空間が生み出される。

そこには、日々新しい発見があり、暮らし事体が再生(リフォーム)される。

また、同時進行で、学生向け賃貸マンションに、このコンセプトの一部を導入した、造りつけ家具を販売、設置する計画も、始まっている。



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